日々是愉快

ナリワイ絶賛模索中の専業主婦ブログ@東京

流産という経験 ①

何だか重いタイトルですが‥。

人生のターニングポイントになった過去の辛い経験が、これからの自分を支えてくれる糧になると思っているので、きちんと記録しておきたいなぁと思います。

昨年の秋、第二子を妊娠していた私は妊娠11週のタイミングで流産。心拍の停止した胎児が子宮の中に残った状態の「繋留流産」で、胎児を取り除き次の妊娠に備えるための「子宮内搔爬手術」をしました。心にも身体にも、今まで経験したことないような辛い経験。今でも、沈殿した泥のような悲しい気持ちが心の底に沈んでいて、ふとした瞬間に舞い上がってきたりするのだけど、流産という経験をきっかけに我が家に起きたスペシャルな時間がずっと私の心を支えてくれています。
 
 

待ち望んだ妊娠

 
長男出産後の育休明けに職場復帰をし、会社員として働いていた私。復帰から1年したら第二子に向けての妊活をしようと旦那氏と計画していました。長男のときはすんなり妊娠したのですが、2回目の妊娠に向けては想像していたより難しく、やきもきする日々が続いていました。
 
そんな中、昨年の初夏に妊娠がわかりました。何度かフライングで妊娠検査薬を試していたので、その時も「陽性じゃなくても落ち込まない」と自分に言い聞かせていたような気がします。判定が出る30秒間つぶっていた目を開けると、うす〜く「ー」と線が滲んでいる。しばらく待つとだんだん濃くなってきた。「こ、これは陽性だー!」と旦那氏にもすぐさま報告。2人してしみじみと喜んだ夜でした。
 
その週末、早速産婦人科へ。長男を出産した産院が不妊治療専門になり産科がなくなってしまったので、近所に昨年オープンした産院へ行くことにしました。こちらの産院、有名人のお宅のような立派な造りで、施設内もホテルのようなホスピタリティ。「東京って産むってすごい」とまざまざと見せつけられるような雰囲気が漂っています。 ドキドキ。
 
妊娠検査薬の陽性が出ていたので、間違いないだろうとは言え、その存在を確認するまでは心配。ドキドキしながらの検査では、またしてもフライングだったようで、「それらしきものはあるけど、まだ胎嚢は確認できません」ということでした。 ただ産院での妊娠検査薬でも陽性が出たので、間違いないだろうと。何だか消化不良だったけど、「妊娠しているらしい」という高揚感があったことを覚えています。 
 
 

悪阻、不安定な日々。

 
それからすぐに悪阻(つわり)と思われる吐き気、ダルさ、眠気、食欲不振の症状が出てきました。初回の検診から1週間後に無事に胎嚢も確認でき一安心したのと同時に、真夏の悪阻に苦しむ日々が始まりました。 そんなこともあり、すぐに妊娠を上司に報告し、しばらく体調を優先して働かせて欲しいとお願いし承諾を得ました。
 
ただ、息子の保育園は私の勤務していた会社の近く(自宅から車で40分)にあるので、悪阻が苦しく有休を使って会社を休めたのは良いものの、息子の保育園への送迎が心理的にもかなりの負担になっていました。社用車は休日は使えないので、電車とバスを乗り継いで片道1時間ほど。上司は「体調が一番だからゆっくり休んで」とは言うものの、所々にちょっとしたプレッシャーを感じる内容のメールが来たり。仕事を休むという心苦しさと、息子の保育園の送迎と、体調の悪さと。第二子の妊娠は、嬉しい気持ちを忘れてしまうほど、どんよりとした不安でスタートしたのでした。 
 
つづく。