日々是愉快

ナリワイ絶賛模索中の専業主婦ブログ@東京

流産という経験 ②

 

前回に続いて。

旦那氏の不在

 
私の第二子の妊娠がわかった頃、何とタイミングの悪いことか、エンジニアをしている旦那氏が、何人もうつ病を産んでいるというスーパー炎上プロジェクトへ異動することが決まりました。
 
旦那氏と私は結婚6年目。自分で言うのも何だけど、とても仲良しだと思います。育児感や家族感にもズレがなく、付き合った頃から今までケンカらしいものはしたことがありません。待ちに待った第二子の妊娠も、「男かな、女かなぁ?」と2人でこれから増える家族を想像しながら話していました。
 
ところが、スーパー炎上プロジェクトに異動してからというもの、朝は早く、帰ってくるのは夜中。休日も出勤。寝るのはリビングのソファ。私や息子と会話する時間も、顔を合わせる時間もない。旦那氏が以前から嫌悪していたはずの「社畜」的働き方をしているではないか!あとで振り返ると「何とかこのプロジェクトを立て直さないと」という責任感だけで、取り憑かれたように会社に行っていたとのことでした。
 
 

息子へ懺悔する日々

 
そんな働き方をしていた旦那氏の身体も心配‥だが、私は絶賛ツワリ中。しかも、妊娠6週目頃からたびたび少量の出血があり、ずっと不安と闘っていました。でも、旦那氏には頼れない状況‥。そうなると、しわ寄せがくるのは息子。
 
体調が悪く常にイライラした母親、朝も夜も休日も不在の父親。なんだかドラマになりそうな悪い状況ですよね。
 
「ママ、絵本読んで〜」「ママ、抱っこしてよ〜」「ママ、ウンチした〜い」
 
ママのお腹の中に赤ちゃんがいることは、彼もよく理解してくれているけど、それでもまだ3歳。保育園から帰ったら抱っこしてほしいし、ママといる時間はたくさん構ってほしい。そんな3歳の健全な欲求にイライラして「あーもう、うるさい!」としか答えられない自分。頼みの旦那氏は不在。「私だって仕事しているのに」と旦那氏への不満も募ります。
 
テレビに子守りを頼む日々が続きました。夜、息子の寝顔を見ながら「ツワリ中とは言え、こんな子育てがしたかったんだっけ?」と涙が出ました。
 
安定期に入ればすべて良くなる。この体調の悪さから早く抜け出したい。と毎日思っていましたが、ある日ふとこんなことを思い、手帳にメモをしていました(なぐり書きですみません‥恥)。
 

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な、泣ける。過去の私、良いこと言ってる泣。
心も身体も不安定だからこそ、目の前の人を大切にしないとダメだと今でも強く思います。
 
 

旦那氏の転職活動

 
スーパー炎上プロジェクトで猛烈会社員となっていた旦那氏。忙しい最中の一方で、転職活動を熱心にしていました。会社が嫌になったという理由ではなく、ステップアップしたいと数年前から様々な会社を受けていました。が、希望するポジションじゃなかったり縁がなかったり。しかし何の因果か、このタイミングでずっと憧れていたA社や、「ここで働いたらすごく成長しそう」と、とても条件の良いB社からのオファーが。しかもトントン拍子に面接が進んでいく。
 
そして、先にとても条件の良いB社の方から見事に内定。もう一方のA社の結果次第だけど、「ここならぜひ行きたい!」と、転職する決意をしていました。家族が不安定だった時期、久しぶりにみんなで笑顔になった日でした。
 
そして、それは流産が分かる前日のことでした。
 
 
つづく。