日々是愉快

ナリワイ絶賛模索中の専業主婦ブログ@東京

私が7年半勤めた会社を辞めたワケ

会社を辞めてもうすぐ3ヶ月が経ちます。

 

先日、元上司に連絡しなきゃいけないことがあってメールすると「少しのんびりできてる?」という返信が来て、ちょっとドキッとしました。まるで会社を風邪で休んでて「明日は来れそう?」って感じで会話が続くんじゃないかと思わされるような近さ。面倒くさくてそれには返信してないけど、もう会社辞めたんだし良いんだ、良いんだ。連絡しなきゃいけないことは済んだし。うん。

 

専業主婦という暮らしが少し板についてきたところで、私が新卒から7年半勤めた会社を辞めた理由を思い出してみました。

 

充実した記者時代、からの出向

2008年に大学を卒業して縁あって入ったのは、神奈川県内で地域新聞を発行している会社でした。中学校の頃から「スポーツライターになりたい!」と”物書き”という職への憧れが強かった私。大手新聞等に比べれば読者数は少ないものの、地域で活躍する方に取材をして記事にし、読者の反応も肌で感じることができる”地域新聞での記者”としての仕事を大いに大いに楽しんでいました。楽しかったなぁ。

 

4年間の編集室勤務の後、約1年半の産休・育休を取得。その後2014年に職場復帰をしたのですが‥。育休中、先輩ママさん社員から「育休明け後は編集室には戻れないらしい…」という聞いていた噂通りに、子会社へ出向…。会社としても育休明けの時短勤務ママさんに働きやすい環境をということで、編集室に比べて残業が少ない、ウェブ広告の代理店で広告営業という仕事をすることになりました。

 

 と、まぁここまで書くと、「本意じゃない子会社への出向が会社を辞めた理由でしょ!はい、正解!」と思われるかもしれません。が、私「仕事は自分でおもしろくするもの!」という南国出身・超ポジティブ思考のため、わりと子会社での新しい仕事自体楽しめていたんですよね。

 

もともと編集室時代にも、フリーペーパーの収入源となる広告の営業をメインでしながらの記者業だったので、得意ではないにしても、営業活動への耐性はありました。1日に80件のテレアポや20件ちかい飛び込み営業をしたりと、泥臭〜い営業スタイルでしたが、どうやったらアポが取れるか、商品を売れるか工夫しながらの仕事は、育休中になまっていた脳トレをするような感覚でした。

 

何よりも、このご時世にあって最近まで紙媒体の広告をやっていた身からすると、WEBの広告を売るという今っぽさがちょっとだけカッコよく感じていたのだと思います。

 

環境悪くないじゃん。んで、アンタなんで辞めたのよ?という本題。

 

建前的には流産という経験

第二子の流産、という経験が退職の大義名分となりました。7月に妊娠がわかった直後からつわりがはじまり、息子にも対して余裕がなくなって自己嫌悪を繰り返し、旦那氏もスーパーハードワークで週末も不在…。それに加えて少量の出血が続き、流産という不安をずっと抱えた日々でした。そんな流れにも耐え、少しはつわりや出血が落ち着いてきたという妊娠11週での流産。本当はこんな風にサラッとまとめるには重くて辛い経験だったのですが、その気持ちの整理はまた後日あたらめて記事にしようかと思ってます。

 

退職の大義名分というのは、会社へ退職の意を伝える際の最もな理由になったということ。「自分と家族のココロとカラダの健康を見直したい」というのが会社に伝えた退職理由。流産という事実と私の強い意思があったので、引き止めて頂いたりしたのですが、最後は「ゆっくり休んでね」と温かく見送って頂いたりしました。

 

「無能な上司」というストレス

建前でなくホントのところ。流産がわかる以前から「次の産休は取らずに年内いっぱいで辞めよう」と考えはじめていたので、病院で流産を告げられたその日のうちに、旦那氏と相談して退職を決意しました。身体のこと以前に、辞めたかったんですよね。辞意を伝えてから1週間後には最終出社日という自分でもびっくりするほどのスピーディーな展開でした。

 

なぜ以前から辞めたいと思っていたのかと振り返ると、一番は「上司への不満」が頭の中を占めていたように思います。

 

上司への不満って多くのサラリーマンが抱えているものだと思うのですが、「出来る上司」なら納得させられる要素もあるかもしれないけど、「無能な上司」という存在って本当にやっかいなんですよね。

 

お偉いさんの言うことをロボットのように自分の部下に伝えるだけの存在で、知識も統率力もアイディアもない。お客さんから上司に宛に度々クレームがくる。とにかく珍エピソードに困らないくらいの無能っぷりを存分に発揮されているにも関わらず、頑固で仕事への妙なプライドの高さがあったり…。やっかいなのは、その上司が人間としては良い人、ということ。いっそのこと理不尽で横柄なふるまいでもしてくれたら嫌いになれるのに、普通に話している分には良い人なんですよ。そこんところに、気持ちが振り回されちゃって疲れてたなぁ。よく言えば天然、ボロクソに言うとサラリーマンとしては無能、という感じです。

 

退職した後に旦那氏に「そういえばさ、〇〇さんのこと(元上司)ずっとグチってたよね。相当グチってたよ」と言われました。確かに今年に入ってから上司に対して改善要求を一層高めていたのですが、わかっちゃいたけど暖簾に腕押し状態で、毎日呆れては旦那氏にグチっていた気がします。

 

そういう負のエネルギーってホント良くないですよね。自分のことも棚に上げて、人の文句ばっかり言ってるヤツ、私でした。体内の悪い気は、血液も滞らせちゃいそう。どんどん「人の悪口ばっかり言ってるイヤな奴」になってた内面が、健康状態にも繋がっていたのかもしれないと思います。

 

ただ、上司は悪くないんです。彼を管理職に置いている会社が悪いんですよね。上司を変えるのは無理。自分の置かれている環境を変えることの方が簡単なんですよね。

 

 

環境を変えたい

職場環境うんぬんとは別に、仕事の内容にもうんざりしてきたところがありました。子会社に出向してから1年は、新しい仕事内容に新鮮な気持ちで臨んでいて、WEBマーケティングの参考書を読んだり、外部セミナーにも参加したり、社内勉強会を開いたり。あ、あとCRMの導入もがんばったなぁ。わりと精力的にやってきた気がします。

 

ただ、出向して1年を過ぎたあたりからだんだんと、毎月同じようにひたすら営業する、という作業がつまらなくなってきました。しかもマーケットの頭打ち感はすごいし、単価は安いし、商品の価格改定が頻繁にあって振り回されるし。がんばってだましだまし仕事してきたけど、営業という職種が好きになれないし、得意ではないなぁと気付いていました。

 

編集室に戻る、という選択肢も人事に希望すれば通るのですが、一度WEBの分野に入ると紙媒体をまた作るのにはだいぶ抵抗があります。

 

30歳という良い時期を、この仕事をこなすだけで過ごしてしまって良いのだろうか。

 

そんな思いを抱えているとき、タイミングよく出会ったのがイケダハヤトさんのブログ「まだ東京で消耗してるの?」でした。私が説明するまでもなく有名なお方ですが、高知に移住したイケハヤさんが東京のサラリーマンをdisりまくっているブログです。もうね、信者かってくらい共感する記事がたくさんあって。

 

辞職を伝えようという日、「やっぱ体調悪いってことで休もうかな」と思ってちょっとひるんでいたのですが、朝見た記事にこんなことが書いてあって。

 

変化していこう。

今の自分に不満があるのなら、どんどん自分を変えていけばいいんです。そのスピードは、早ければ早いほどいいのです。

人間、何をやっても死にません。でも、運が悪ければ今日死んでしまうかもしれません。さっさと行動しましょう。

変化することを恐れるのはナンセンスです。物事が変化していくことは「当然」ですから。変化は前提なのです。お釈迦様も「無常」と言っているではありませんか。

環境を変えないと、自分は変わりません。同じ環境で自分を変えようとしても、そのエネルギーは得てして無駄になります。会社を辞めたいなら、すっぱり辞めたほうが、のちのちの世界がぐっと広がります。

 

そうだなぁと。「自分の世界を広げるために、今日言おう!」と背中を押してもらえたのでした。

 

会社辞める、しかもわりと長く勤めたところ。ってハードル高いなぁと思っていたけど、辞めてみると「何であんなにハードルに感じていたのかわからない」くらい簡単なことのように思えました。当初は「年内に辞めれたら良いかな」と思っていたのですが、そう考えると今日も仕事していたんだ。ゾッとする。嗚呼よかった。

 

辞めてからの私と我が家の生活は、奇跡的にスペシャルなことが続いていて。ちょっと抽象的だけど、過去の想いとか出来事が点と点が線で繋がるようなコトが起きて。流産で失った命が、我が家の変化のタイミングを教えてくれたんだと思っています。

 

30歳という節目に、行動できて良かった。これからはやりたいことを存分に時間をとれる!ナリワイ絶賛模索中です。

 

最後に。

会社にはとても感謝しています、本当に。仕事を通して、活躍している人にたくさん出会えました。有名、無名に関わらず、”自分の好き”を仕事にしている人たちにたくさん出会えたことは超財産。会社の方も、仕事を通して出会った方々も、縁のある人はずっと繋がっていられると思うので。

 

 さて、今日も明日もブログをせっせと書いていこう。